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オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク コンセプト」に 新素材のフォージドカーボン モデルが登場

2024.11.20

オーデマ ピゲは、新素材のカラーフォージド カーボンを使用した43mm「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンドクロノグラフ GMT ラージデイト」を発売します。オーデマ ピゲのR&D ラボがクロマ フォージド テクノロジー(CFT)を駆使して開発した革新的なディープブラックの素材は、カラーアクセントを繊細に施した新たなスタイルを可能にします。この無孔質のCFTカーボンは、湿度や熱、衝撃に対する極めて優れた耐性を備えています。フォージドカーボンを使用した超軽量のミドルケースは蓄光加工を施したブルーが視線を惹きつけます。ブラックセラミック製のベゼルとリューズ、プッシュボタン、ケースバック、さらにダークトーンにエレクトリックブルーのアクセントを配した立体的なダイヤルが、ツートーンデザインを引き立てます。時計製作の複雑技術とコンテンポラリーなデザインが融合したこのタイムピースは、スイス ル・ブラッシュを拠点とするマニュファクチュールが創業時から追求してきた革新への情熱を体現しています。

最新技術を駆使した「ロイヤル オーク コンセプト」コレクションの革新性際立つ新作。新素材のフォージドカーボンを使用。
蓄光加工を施したブルーファイバーがツートーンカラーのオープンワークダイヤルを引き立てるスタイル。
© Courtesy of Audemars Piguet


ハイテクノロジー素材
8年の時を経て、オーデマ ピゲスーパーコピーn級品は新作「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンドクロノグラフ GMT ラージデイト」でフォージドカーボンに再び光を当てます。軽量性、衝撃や熱、湿度への耐性を兼ね備えるCFTカーボンは、オーデマ ピゲのR&Dチームが5年をかけて自社開発した新素材であり、その製造工程は特許を取得しています。

これまでのカーボンとは異なり、オーデマ ピゲが開発したクロマフォージドテクノロジー(CFT)はレジンではなくカーボンファイバーを直接着色します。着色したカーボンファイバーを部品内に自在に配置できることで、クリエイティブの可能性は大きく広がります。従来のフォージドカーボンに比べてレジンの比率を抑えたことで、耐傷性も向上しました。

フォージドカーボンの製造は、多くの工程と高度な専門知識を必要とします。カーボンファイバーはまず、小さなピースにカットされ、顔料で着色されます。カラーの選択肢は豊富で、クリエイティブ面でさまざまな試みを可能にします。着色したカーボンのピースは、意図するデザインに合わせて手作業で鋳型に配置され、レジンが加えられます。

この工程を繰り返し、ミルフィーユ状に複数の層を積み重ねていきます。この鋳型の内容物を圧縮すると、気泡のないブロックになります。ブロックはオート クレーブと呼ばれる加圧器に約10時間かけて滅菌されます。

するとレジンの特性が出現し、カーボン ブロックが生成されます。この後、6~8時間かけて機械で切削し、最終的な部品が完成します。

配合の工程は手作業で行われるため、ミドルケースの模様は一つひとつ、わずかに異なります。まさに、最先端のテクノロジーとル・ブラッシュの職人技が注ぎ込まれたユニーク ピースです。

「オーデマ ピゲは2007年、世界で初めて時計製作にフォージドカーボンを取り入れたブランドです。そして、5年に及ぶ研究開発を経て新世代のフォージドカーボンを世に送り出します。卓越した機械的特性を維持しながら、着色が可能となりました」
ルカス・ラッジ(オーデマピゲ研究開発ディレクター)


未来的なスタイル
43mm「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンドクロノグラフ GMTラージデイト」は、時計製作の複雑な技術と革新的な素材、人間工学、独創的なデザインを融合するタイムピースです。ダークトーンのオープンワークダイヤルにエレクトリックブルーのアクセントを加えたツートーンデザインが、現代的な魅力を感じさせます。

CFTカーボンで作られた超軽量のミドルケースは、ブルーファイバーが暗闇で発光し、遊び心ある感性を表現しています。デザインを引き立てるブラックセラミックベゼルには、サテン仕上げとポリッシュ仕上げが施され、ブラックセラミック製のリューズ、ケースバック、プッシュボタンにも同様に精巧な仕上げが施されています。ケースとリューズはわずかにカーブし、手首の形状にぴったりとフィットします。

2時、4時、9時位置のプッシュボタンガードにはチタンを使用。これらはオープンワークダイヤルのライトトーンのパーツと呼応し、コントラストを演出します。
ムーブメントのブリッジでもあるオープンワーク ダイヤルには、極めて正確な機械式時計の技術が注ぎ込まれています。サンドブラスト仕上げのニッケルシルバープレートを繰り抜いて作られる円形の開口部はブラックPVD仕上げが施され、ロジウムトーンのベヴェリングにダイヤモンド ポリッシュ仕上げが施されています。

開口部からは、内部で時を刻む微細なメカニズムが姿をのぞかせています。ダイヤルからあえてロゴを排することでツートーンデザインを引き立て、オリジナリティあふれるタイムピースに深みと光の遊びを加えています。
ミドルケースのブルーハイライトと呼応するように、インナーベゼルと3つのカウンターの外周ゾーンもエレクトリック ブルーに仕上げられ、視認性を確保しながらムーブメントのグレーとブラックの色合いとコントラストを生み出します。

未来的な外観にアクセントを加えているのが、18Kホワイトゴールドのアワーマーカーとロイヤル オーク針です。カウンターの針と同様、これらには蓄光加工が施され、日中はホワイトに見え、暗闇ではブルーの光を放ちます。インナーベゼルのタキメータースケールとカウンターの目盛りはホワイトで仕上げ、視認性を高めています。

このタイムピースには、ブラックのアクセントを施したスポーティなタッチのブルーラバー ストラップが付属します。2023年の43mm「ロイヤル オーク コンセプト」コレクションから導入されたインターチェンジャブルシステムを採用し、交換用のブラック&ブルーラバーストラップも付属します。

「新素材のCFTカーボンは、当社チームの専門性とオーデマピゲが1875年の創業から絶えず追求してきた革新の証しです。CFTカーボンはクリエイティブ面にも新たな可能性を切り拓きます。今後、オートオルロジュリーを愛する人々に多くのサプライズをお届けできるでしょう」
イラリア・レスタ(オーデマ ピゲCEO)


新素材のCFTカーボン。ブルーファイバーが暗闇で光を放ち、蓄光加工を施したアワーマーカー、ロイヤル オーク針と呼応するデザイン。© Courtesy of Audemars Piguet


操作性を考慮したハイテクノロジームーブメント
タイムピースには自動巻きキャリバー4407が搭載されています。機械学と工学のエンジニアリングを結集したこのキャリバーは、フライバッククロノグラフ、スプリットセコンド、GMT、ラージデイトを備えています。2023
年に発表されたキャリバー4407は、2019年の「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」に搭載されたマニュファクチュール最新の一体型フライバック クロノグラフ、キャリバー4401をベースとしています。複雑な機構を搭載しながら、このムーブメントは人間工学と操作のしやすさを考慮して設計されました。

通常のクロノグラフとは異なり、フライバック クロノグラフではクロノグラフをストップせずにリセットし、再スタートできます。コラムホイールは垂直クラッチシステムとともに機能し、クロノグラフのスタート時やストップ時に針が一切ぶれることなく作動します。さらに、特許取得のゼロリセットメカニズムにより、クロノグラフ針とスプリットセコンド針が瞬時にゼロに帰ります。

スプリットセコンド機構は、専用のプッシャーを操作するとクロノグラフ針とは別にスプリットセコンド針だけを停止でき、中間タイムを計測できます。プッシャーを再度押すと、スプリットセコンド針が動いているクロノグラフ針に追いつき、2本の針が完全に重なり合って回転し続けます。この操作はいつでも繰り返し行えます。
9時位置のプッシュボタンは、機械式時計として初めてレーストラックでのラップタイムの連続計測を可能にしたミハエル・シューマッハとのコラボレーションモデル「ロイヤル オーク コンセプト ラップタイマー」(2015年)
を彷彿とさせます。ムーブメントの厚みを抑えるため、スプリットセコンド機構はセミペリフェラルローターのボールベアリングの厚みに収まるよう組み込まれており、懐中時計や手巻きウォッチと同様、サファイアクリスタルガラスのケースバックを通してその姿を眺められます。
通常、自動巻きウォッチでは隠されているスプリットセコンドホイールと2つのクランプは、プラチナ製ローターの中央、機構を支えるX形ブリッジの下に見ることができます。

タイムピースにはGMT機能も搭載されています。3時位置のデイ/ナイト表示は第二時間帯の時間を示し、リューズと同軸にある3時位置のプッシュボタンで調整できます(1回押すと1時間進みます)。GMTシステムはそれぞれ異なるスピードで回転するディスクと針で構成され、時針は12時間で、デイ/ナイト ディスクは24時間で1回転します。ディスクの表面はデイタイムを示すホワイトとナイトタイムを示すブラックに塗り分けられており、容易に読み取れます。6時位置のスモールセコンドとシンメトリーに配置された12時位置のラージデイトも、読み取りやすいデジタル表示を採用しています。

現代的な機能の数々と、ブレゲ・オーバーコイルを備えた非磁性のヒゲゼンマイを採用したキャリバー4407は、高級時計製作の伝統を受け継いだエレガントな装飾の数々が施されています。サンドブラスト仕上げ、サーキュラーサテン、サーキュラーグレイン、ポリッシュ仕上げの面取りといった美しい仕上げ装飾を、サファイアクリスタルガラスのケースバックを通して堪能できます。


カーボンのパイオニア
約半世紀にわたり、スイスの時計産業ではチタンやプラスティック、セラミック、ウッド、ラバーなど、さまざまな素材が探究されています。その最前線を走るオーデマピゲは1972年にステンレススティールに光を当てて以降、1988年にタンタル、2002年にアラクライト、2007年にフォージドカーボン、2010年にサーメット、2021年に初期形態のプレシャスBMGを導入しました。

1998年から時計製作に用いられてきた初期のカーボンは、自動車産業の素材を使用し、その形状は織布に似ています。これらのカーボンは長繊維を織り合わせることで、表面に高い強度を実現しています。オーデマ ピゲはこの技術を2004年に初めて導入し、「ロイヤル オーク オフショア ファン・パブロ・モントーヤ」(26030RO)のベゼル表面に使用しました。

2007年に、マニュファクチュールは時計界にフォージドカーボンをもたらしました。この素材は従来、ヘリコプターの回転翼に用いられており、カーボンの短繊維をレジンの中に不規則に配置し、それにより全方向で高いねじり剛性を実現していることがそれまでのカーボンと異なる点です。フォージドカーボンはスイスのヨットチームに捧げる1300本限定の44mm「ロイヤル オーク オフショア アリンギチーム クロノグラフ」(26062FS)で初めて使用されました。

その成功を受けて、数多くのフォージドカーボン モデルが制作されました。2009年にフォージドカーボンとチタンのケースによりわずか70gという軽さを実現した120本限定の「ミレネリー カーボン ワン」(26152AU)もそのひとつです。その翌年には「ロイヤル オーク オフショア」コレクションから、フォージドカーボンを前面に打ち出した「ロイヤル オーク オフショア グランプリ」(26290IO)を発表しました。モーターレースのサーキットにインスパイアされたこの44 mmの自動巻きクロノグラフは、マニュファクチュールが数々の技術を結集させてフォージドカーボンとチタン、セラミックを組み合わせたケースに収められています。

2015年、オーデマ ピゲコピーn級品は伝説的なレーシングドライバー、ミハエル・シューマッハとコラボレーションした「ロイヤル オーク コンセプト ラップタイマー」(26221FT)を発表しました。これは機械式時計として初めて、レーストラックでのラップタイムの連続計測を可能にするラップタイマー機能を搭載した革新的なクロノグラフです。44mmのケースはフォージドカーボン、チタン、セラミック、18Kピンクゴールドを組み合わせています。

直近では、2016年の「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ QE IIカップ」(26406FR)にフォージドカーボンが採用されています。そして今日、マニュファクチュールはハイテクノロジーの新素材CFTカーボンを世に送り出します。この素材が持つ耐性とクリエイティブの可能性は、今後の時計製作に新たな世界を切り拓くでしょう。

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