Apacheを設定する前に少しApache2.xxx系について学習しておきましょう。

(本プログラムとモジュールとその confファイルの関係)

まず、基本的なApacheの構造です。
Apache の前身はNCSAが開発したWeb サーバである NCSA httpdです。従って 、構造や設定などは NCSA httpd を基本としたものになっています。
簡単に説明するとApache は下図のような構造となっています。システムの核(コア)となるモジュールと、機能別のモジュールから構成されています。
Apache では NCSA httpd の基本構造を踏襲しつつ、徹底的な機能のモジュール化により、様々な拡張が行われてきました。
サーバの管理者は必要とするモジュールを選択し、サーバに組み込んで機能拡張をする事ができます。



NCSA(米国立スーパーコンピュータ応用研究所):
世界初のCGIによるWebブラウザ Mosaicを開発した組織として有名。Mosaic開発チームは、
その後、Silicon Graphics社の創業者Jim Clark氏とNetscape Communications社を設立した。
                          

Apache2.xx系以前では基本の設定は全ての設定をbonfigファイルで行っていましたが、
Apache2.xx系からブログラムをモジュール化し設定ファイルもモジュール毎に設定できるように変更しました。
httpd.confファイルの73行目から始まる、
#LoadModule access_compat_module modules/mod_access_compat.soを始め
177行までのモジュールは行の#を削除することでモジュールが利用できるようになります。
モジュールによっては、extraフォルダー内の xxxx.conf ファイルの設定が必要になります。

参考に、インストール直後にhttpd.conf でロード指定があるモジュールを挙げておきます。

mod_access クライアントリクエストに基づいたアクセス制御
mod_actions メディアタイプやリクエストメソッドに応じてCGIスクリプトを実行する機能
mod_alias ホストファイルシステム上のいろいろな違う場所をドキュメントツリーにマップする機能と、URL のリダイレクトを行なう
mod_asis自分用のHTTPヘッダの書かれているファイルを送信する機能
mod_authテキストファイルによるユーザ認証
mod_autoindexディレクトリインデックスを生成する機能
mod_cgiCGIスクリプトの実行
mod_dir「最後のスラッシュ」のリダイレクトと、ディレクトリのインデックスファイルを扱う機能
mod_envCGIスクリプト及びSSI ページに渡される環境変数を変更する機能
mod_imapサーバサイドのイメージマップを処理する機能
mod_includeサーバがパースするhtmlドキュメント(SSI:Server Side Includes)
mod_isapiApache Windows版のためのISAPIエクステンション
mod_log_configサーバへのリクエストのロギング
mod_mimeリクエストされたファイルの拡張子と、ファイルの振る舞い(ハンドラとフィルタ)及び内容 (MIMEタイプ、言語、文字セット、エンコーディング)とを関連付ける機能
mod_negotiationコンテントネゴシエーション機能
mod_setenvifリクエストの特徴に基づいた環境変数の設定を可能にする機能
mod_userdirユーザ専用のディレクトリを提供する機能


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